野村年金ニュース解説月2回~4回発行

最新レポート

野村年金ニュース解説 No.934 2024年6月24日号
生保会社の2023年度決算~生保一般勘定の配当率と健全性の状況

企業年金向け生保一般勘定の2023年度のリターン水準を「予定利率+配当率」の6社平均で見ると上昇しました。要因としては、金利上昇によるインカム収益の改善、株価上昇によるキャピタルリターンが考えられます。実質純資産は金利上昇による債券の含み損が発生したものの、株価の上昇などにより総じて増加しており、ソルベンシー・マージン比率も引き続き高い水準にあります・・・

野村フィデューシャリー・リサーチ&コンサルティング
フィデューシャリー・マネジメント部
木須 貴司

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No. タイトル 執筆者 発行日
No.933 令和6年財政検証の経済前提
公的年金制度の財政検証は少なくとも5年に一度行われ、今年は財政検証が実施される年です。財政検証において、将来概ね100年にわたる年金財政の見通しを作成することとなります。厚生労働省社会保障審議会年金部会の「年金財政における経済前提に関する専門委員会(以下「経済前提専門委員会」)」にて財政検証で想定する経済環境である、経済前提の検討がなされてきました。今年の4月12日に経済前提に関する報告書が公表されました。今回はこの経済前提専門委員会の報告書の内容を紹介します・・・
金親 伸明 2024年6月10日
No.932 国内大学基金の運用に関する調査業務
文部科学省の公募案件「国内大学基金の運用に係る学内体制等及びオルタナティブ投資に係る特性等の調査業務」を当部が受託し、その調査報告書が文部科学省のウェブサイトに公開されました・・・
吉田 葵 2024年5月27日
No.931 市場の振り返り(2023年度第4四半期)
2023年度第4四半期の国内株式は大型バリュー優位、外国株式は大型グロース優位な相場となり、2023年度の1年間も同様な傾向で終わりました。ヘッジファンドの主要戦略は当四半期幅広く上昇し、2023年度もすべてプラスで着地し、中ではマネジードフューチャーズと株式ヘッジ戦略などが全体を牽引しました。一方、低流動性資産投資に対する投資家の慎重な姿勢が強まっており、グローバル私募不動産とプライベートエクイティ市場における資金調達活動が依然として鈍化しています・・・
孫 悦 2024年5月13日
No.930 確定拠出年金専用ファンドの動向(2024年3月)
2023年度第4四半期の確定拠出年金専用ファンドの残高は14兆3,657億円となりました。資産の収益率が内外株式を中心にプラスとなり、資金流入も継続したため、前四半期末と比較して、1兆7,506億円増加しました。資金流出入をみると、確定拠出年金専用ファンド全体に当四半期で2,720億円が流入しています。資産クラス別では、海外株式への資金流入が引き続き最も多く、1,637億円が流入しました・・・
木須 貴司 2024年4月30日
No.929 企業年金の運用状況(2023年度)
2023年度における確定給付型企業年金の運用利回りは、確定給付企業年金で外国債券の為替オープンを前提とすると11.0%(推計値)(為替ヘッジ比率別の推計値は図表8参照)、厚生年金基金で15.7%(同)となった模様です。また、同期間の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用利回りは22.9%(同)となった模様です・・・
石田 智也 2024年4月22日

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