野村年金ニュース解説月2回~4回発行

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野村年金ニュース解説 No.936 2024年7月22日号
令和6年財政検証結果について

2024年7月3日、厚生労働省は国民年金及び厚生年金に関する令和6年財政検証結果を公表しました。好調な積立金運用に加えて、女性や高齢者の労働参加が進展したことなどにより、財政状況は前回(令和元年)よりも概ね向上する結果となりました。また、前回・前々回の財政検証に引き続き、年金制度を改正した場合の財政効果を測るオプション試算も行われました。今回のニュース解説では、これらの検証結果を概観していきます・・・

野村フィデューシャリー・リサーチ&コンサルティング
フィデューシャリー・マネジメント部
尾谷 拓海

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No. タイトル 執筆者 発行日
No.935 企業年金の運用状況(2024年度第1四半期)
2024年度第1四半期における確定給付型企業年金の運用利回りは、確定給付企業年金で外国債券の為替オープンを前提とすると2.0%(推計値)(為替ヘッジ比率別の推計値は図表8参照)、厚生年金基金で2.7%(同)となった模様です。また、同期間の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用利回りは3.5%(同)となった模様です・・・
石田 智也 2024年7月16日
No.934 生保会社の2023年度決算~生保一般勘定の配当率と健全性の状況
企業年金向け生保一般勘定の2023年度のリターン水準を「予定利率+配当率」の6社平均で見ると上昇しました。要因としては、金利上昇によるインカム収益の改善、株価上昇によるキャピタルリターンが考えられます。実質純資産は金利上昇による債券の含み損が発生したものの、株価の上昇などにより総じて増加しており、ソルベンシー・マージン比率も引き続き高い水準にあります・・・
木須 貴司 2024年6月24日
No.933 令和6年財政検証の経済前提
公的年金制度の財政検証は少なくとも5年に一度行われ、今年は財政検証が実施される年です。財政検証において、将来概ね100年にわたる年金財政の見通しを作成することとなります。厚生労働省社会保障審議会年金部会の「年金財政における経済前提に関する専門委員会(以下「経済前提専門委員会」)」にて財政検証で想定する経済環境である、経済前提の検討がなされてきました。今年の4月12日に経済前提に関する報告書が公表されました。今回はこの経済前提専門委員会の報告書の内容を紹介します・・・
金親 伸明 2024年6月10日
No.932 国内大学基金の運用に関する調査業務
文部科学省の公募案件「国内大学基金の運用に係る学内体制等及びオルタナティブ投資に係る特性等の調査業務」を当部が受託し、その調査報告書が文部科学省のウェブサイトに公開されました・・・
吉田 葵 2024年5月27日
No.931 市場の振り返り(2023年度第4四半期)
2023年度第4四半期の国内株式は大型バリュー優位、外国株式は大型グロース優位な相場となり、2023年度の1年間も同様な傾向で終わりました。ヘッジファンドの主要戦略は当四半期幅広く上昇し、2023年度もすべてプラスで着地し、中ではマネジードフューチャーズと株式ヘッジ戦略などが全体を牽引しました。一方、低流動性資産投資に対する投資家の慎重な姿勢が強まっており、グローバル私募不動産とプライベートエクイティ市場における資金調達活動が依然として鈍化しています・・・
孫 悦 2024年5月13日

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