最新レポート
野村年金ニュース解説 No.949 2025年1月20日号
SRT、CRT、あるいはリスクシェアリング取引の投資機会と留意点
本稿では、近年、拡大している金融機関が組成するSRT、リスクシェアリング取引の概要及び年金運用における活用などについて解説します。プライベートデット戦略の一部としてポートフォリオの分散、リターン向上を期待できる一方で留意すべき点も少なからずあります・・・
野村フィデューシャリー・リサーチ&コンサルティング
フィデューシャリー・マネジメント部
木須 貴司
バックナンバー(直近5件分)
※リスク・手数料等についてを合わせてご覧ください
No. | タイトル | 執筆者 | 発行日 |
---|---|---|---|
No.948 | 企業年金の運用状況(2024年度4月~12月) 2024年度4月~12月における確定給付型企業年金の運用利回りは、確定給付企業年金で外国債券の為替オープンを前提とすると2.7%(推計値)(為替ヘッジ比率別の推計値は図表8参照)、厚生年金基金で4.1%(同)となった模様です。また、同期間の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用利回りは4.1%(同)となった模様です・・・ |
石田 智也 | 2025年1月14日 |
No.947 | 米国大学エンダウメントの運用状況(2023年7月~2024年6月) 米国のアイビーリーグ8校の大学エンダウメントの2023~2024年のパフォーマンスの平均は8.3%と昨年度(2022~2023年)の2.1%から改善しました。しかし、プライベートエクイティなどの上場資産に対して時価変動が遅延する資産の保有比率が高いため、株式60/債券40の伝統的資産のポートフォリオを上回ることはできませんでした。上場株式の保有比率や採用する運用戦略によってパフォーマンスのばらつきが昨年よりも拡大しました・・・ |
木須 貴司 | 2024年12月23日 |
No.946 | 公的年金の今後の制度改正の方向性 公的年金の今後の制度改正の方向性厚生労働大臣の諮問機関である社会保障審議会(年金部会)では、2024年7月に公表された公的年金の財政検証結果を踏まえ、来年度以降の制度改正を見据えた様々な議論が進められています。今回はその中でも特に注目度の高い、①被用者保険の適用拡大と、②基礎年金のマクロ経済スライドによる給付調整の早期終了(マクロ経済スライド調整期間の一致)、の2つの政策案について解説します・・・ |
尾谷 拓海 | 2024年12月9日 |
No.945 | アセットオーナー・プリンシプルと大手共済の新たな取り組み 2024年8月28日にアセットオーナーの運用・ガバナンス・リスク管理に係る共通の原則であるアセットオーナー・プリンシプルが策定されました。各アセットオーナーは、その趣旨を確認し、十分に検討した上で、その趣旨に賛同し、本プリンシプルを受け入れるかどうか判断することが期待されています。公的年金、企業年金、保険会社、学校法人等が既にアセットオーナー・プリンシプルの受け入れを表明しており、具体的な取組方針を公表しているアセットオーナーも存在します。今回はアセットオーナー・プリンシプルの内容と大手共済の新たな取り組みについて解説します・・・ |
金親 伸明 | 2024年11月25日 |
No.944 | 市場の振り返り(2024年度第2四半期) 2024年度第2四半期は円高進行や米金融緩和局面入りなどを背景に、国内株式はグロース優位、外国株式はバリュー優位な相場に転じました。ヘッジファンドの主要戦略は概ね上昇し、イベントドリブンなどが全体を牽引した一方、マクロなどが大幅に劣後しました。グローバル私募不動産では、米国をはじめバリュエーションの改善が見られたものの、プライベートエクイティ市場では、ベンチャーキャピタルをはじめ資金調達活動が停滞しています・・・ |
孫 悦 | 2024年11月11日 |